もう一度できるのは嬉しい

演劇部、夏の地区大会が終わった。

二日間。

でもコロナのせいで、

保護者は部員1人につき2名まで

演じる以外は、

一校分の発表しか観劇できない。

 

1日半の開催の中で

ウチは初日の二番目。

しかも、ウチのすぐ後は、

11年連続最優秀校の希望が丘。

順番は最悪だ。

希望が丘や2日目の学校を凌ぐほど

いい発表をしないと

1日目なんて忘れ去られてしまう。

 

 

だけど、今回のホンは

とても素敵なストーリーで

派手なことは何も起こらないけれど

心に沁みるセリフがたくさんあって

中学生が一生懸命に取り組むほどに

味わいや、空気感が出てきて

もっと良くしたい!っていう気持ちから

いい演出のアイディアが生徒からも湧いてきて

本当に毎日の稽古が楽しかった。

みんなで爆笑しながら作っていった。

 

 

 

だから、本番が始まる直前に私が話したのは

「楽しんで演じてね」ってことだった。

 

 

本番。

演技はほぼ完璧だった。

照明と

音響が

私には納得がいかなかった。

タイミング。長すぎる暗転。

だけどそれは、顧問である私のせいだ。

いつもそうだけど

演技に対して、ほど、

スタッフワークに対して

熱をもって指導できない。

もっと話をするべきだった。

もっとアドバイスをあげるべきだった。

次があるなら。と、思ってしまう。

演劇部の本番には

たいてい『次』なんてないのに。

 

 

そんなこんなで発表は終わり

希望が丘の発表を観る。

いつもながら、やっぱりすごい。

発声が完璧だし

演技にいっさい、照れや迷いがない。

ただ、この演目(最終試験場の9人)は

前にもやってたので

既視感はある。

ウチが勝てるとしたら

ホンのフレッシュさと

迷いながらも

「綺花」の子供達になり切ろうとした

気持ちだけ。

 

 

コロナなので

子供達は二日目には来ない。

顧問たちだけが受付や消毒とかの運営をして

終了。

結果は後日、FAXで。

なんだけど

今回私は幹事校なので

その日の最後に知ることに。

 

 

で、

 

ウチが

 

最優秀賞だった。

え。11年連続最優秀の

希望が丘を抑えてですか。

信じられなかった。

 

 

実際、講師のお二人の先生方も、

ものすごく迷ったらしい。

ウチと、希望が丘と。

でも、最終的には

舞台の使い方とか、

シンプルさが決め手になったみたい。

多分、ホンのフレッシュさもあったと思う。

絶対、中学校でこれやるの、私達が初だもん。

誰も観たことのない演目。

やった。

 

 

もう一度、できるのか。県大会で。

今度こそ

音響と照明と

ちゃんと話し合って

もっと良いものを作りたい。

 

中3のみんなには

受験勉強もちゃんとやってもらいながら

もう一度だけ

一緒に

綺花の花火を観に行こう。

 

やったぁぁぁ。