2020-01-01から1年間の記事一覧

読了『おもかげ』浅田次郎

一人の男の、死に向かっている病床の 夢物語、あるいは夢、でもリアルな。 意識不明のときでも、耳は聞こえてるって 私も聞いたことがある。 死が近づいた時にだけ見る いわゆる「走馬灯」ってのも、 あながち有り得ないことでもないのかも、 って思ってる。…

贈り物を、次へ🎁

冬の部活の発表会のための稽古が進んでる。 今回の作品は、とてもメッセージ性が高く 従って言葉の一つ一つが奥深いので どうしても、解釈を加えながらの演出になる。 それは、私が一番好きな恩師H氏に似て 国語の授業みたいになる。 ここで、この子はどう考…

三年目の正直

週末、本年度の中学校演劇部の地区大会が行われた。 本来は夏。 2ヶ月半、ずれたし、 毎週3回まで、一回あたり2時間まで、 土日もどちらか1日のみ、しかも3時間以内、 というコロナ対策の活動で はっきり言って全然作品を深める時間なんて なかった。 だけど…

成長するコツ

2ヶ月に一度、美容院に行くことにしている。 担当のヤマモトさんは、確かな技術と 巧みな話術を持っていて 美容師にしておくのがもったいないほど 話がうまい。 私よりだいぶ年下だが、 人としてのバランスが良く 私は彼を尊敬している。 その彼が今回話した…

天秤ばかりはつりあっているか

大好きなマンガがある。 くらもちふさこの『おしゃべり階段』。 高校時代の私のバイブル。 その中に、 主人公加南が密かに尊敬する中年の理科の担任が言うひとことがある。 「天秤ばかりはなぁ、つりあってるのがいいんだ。 自信のあるところとないところ。 …

*[映画・舞台]コンフィデンスマンJP

コロナは怖いが、これだけは観たくて 意を決して朝イチの回で観てきた。 こんな時だからポップコーンもなし。 笑えるところも小声でクスリ、と。 スケールがでかいし そもそも、え、 あそこからそうつながってたのか! とか 詐欺師の話なのに 「向いてない」…

*[本]『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ずいぶん前に買って、 何となく手をつけてなかった本。 読み始めたら止まらなかった。 面白い。 イギリスの中学校に留学した気分っていうか 生活を覗き見してるみたいっていうか。 いいことばかりじゃないけど 日本の中学校よりも 少なくともこの「元底辺中…

*[映画・舞台]野のなななのか

時かけを観て、さびしんぼうを観て だからこれも観たくなって。 コロナの最中、これを観たことに何かの意味を感じる。 共通項は、『死』。 でもね、この映画観て、 普通にお通夜ができて 死際に会えて看取ることができて お葬式に人が集まれることが もはや…

*[映画・舞台]『新聞記者』

先日の日本アカデミー賞を観たあと レンタルで『新聞記者』観た。 コロナショックの日本と相まって この国の危機的状況を目の当たりにした気がした。 よくこの映画に賞をとらせたなぁ。 アカデミー賞、勇気ある。 何年か前に ジャニーズへの忖度とか 永遠の0…

*[本]よしもとばなな、まぼろしハワイ

最近パスポートを久しぶりに申請した。 その帰りに行った本屋さんでこの本を見つけた。 ハワイ行きたいって思いながら買った。 よしもとばななは本当に好き。文が体に染み込むみたいに入っていくしそうそう、って思う心のシンクロ率が高いから。 今回の1番の…