天秤ばかりはつりあっているか

大好きなマンガがある。

くらもちふさこの『おしゃべり階段』。

高校時代の私のバイブル。

その中に、

主人公加南が密かに尊敬する中年の理科の担任が言うひとことがある。

「天秤ばかりはなぁ、つりあってるのがいいんだ。

自信のあるところとないところ。

自信があるばかりじゃあ、ダメなんだ。

つりあってないと。」

みたいなセリフだった。

 

 

同僚や部下の中に、バランスの悪い人がいる。

自信がありすぎるところと

なさすぎるところ、になってしまっていて

いつもどちらかに傾きすぎていて

見てて危なっかしい。

逆に見ていて安心なのは

静かな自信と、

いつも自分を過信しない冷静な目を持っている人。

若くてもそういう人はいて、

私は彼らを尊敬している。

 

 

そういう自分はというと

どちらかというと前者。

危なっかしいタイプなのかもしれない、と

最近とても思う。

人のことを言えた義理じゃない。

あまり気づかずに生きてきたが

調子よく突っ走る時と

ものすごく自己嫌悪に陥るときの落差が

激しすぎる。

もう充分生きてきたんだし

そろそろ落ち着きたい。

 

 

天秤ばかりはつりあっているか。

心の中で自問しながら

これからも人として

成長したいと思う。